2003年公開の「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」は、興行収入173.5億円を記録した大ヒット映画です。 前作から5年、お台場は一大観光名所へと変貌を遂げ、湾岸署の面々も多忙な日々を送っていました。 そんな中、管内で発生した猟奇殺人事件をきっかけに、青島は巨大な陰謀に巻き込まれていきます。
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』のネタバレ!
2003年、お台場の湾岸署に猟奇的な「蜘蛛の巣事件」が発生し、さらに連続スリや噛みつき事件も重なり捜査は混乱。警視庁から派遣された沖田仁美管理官が本庁主導で進める捜査方針に、現場の刑事たちは不満を募らせます。青島俊作は独自の捜査で、リストラ対象者への連続殺人と関係をつかみ、犯人グループの背後には「用なし」のメッセージが示唆されていることを発見。最後に、室井慎次の指揮のもとでレインボーブリッジ封鎖に挑み、組織の壁を越えた結束で事件を解決します。
『踊る大捜査線』の概要
1997年に連続ドラマとしてスタートした「踊る大捜査線」は、スペシャルドラマ、映画と展開され、社会現象を巻き起こした大人気シリーズです。織田裕二演じる熱血刑事・青島俊作が、様々な事件に立ち向かう姿は、多くの視聴者を魅了しました。劇場版は全部で4作品あり、「THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」はその2作目にあたります。


『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』キャスト紹介
青島俊作(演:織田裕二)
主人公で湾岸署刑事課強行犯係の巡査部長。正義感が強く、曲がったことが嫌いな熱血漢で、事件解決への情熱は誰にも負けません。主な出演作には「東京ラブストーリー」「白昼の月」「SUITS/スーツ」があります。
室井慎次(演:柳葉敏郎)
警視庁刑事部捜査一課の管理官で、青島の上司。キャリア組のエリートで冷静沈着な頭脳派です。組織の論理と現場の熱意の間で葛藤する姿が描かれています。主な出演作に「白夜行」「SP」シリーズ、「陸王」があります。
恩田すみれ(演:深津絵里)
湾岸署刑事課盗犯係の巡査部長で、青島の同僚。密かに青島に想いを寄せ、持ち前の明るさと行動力で彼をサポートします。主な出演作には「カムカムエヴリバディ」「悪人」「寄生獣」があります。
沖田仁美(演:真矢ミキ)
警視庁初の女性キャリアで、本庁から特別捜査本部長として赴任。目的達成のためには手段を選ばない冷徹な一面も持っています。主な出演作は「救命病棟24時」シリーズ、「ごくせん」シリーズ、「おカネの切れ目が恋のはじまり」です。
和久平八郎(演:いかりや長介)
湾岸署刑事課強行犯係の指導員で、定年退職後も嘱託として湾岸署で働き、青島を見守り続けています。長年の経験に裏打ちされた洞察力で青島を導きます。主な出演作は「踊る大捜査線」シリーズ、「サラリーマンNEO」、そして「ザ・ドリフターズ」です。
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』のあらすじと結末
猟奇的な殺人事件の発生
2003年、東京・お台場を管轄する湾岸署では、観光客の増加に伴い、日々多忙な業務に追われていました。そんな中、管内で猟奇的な殺人事件が発生。被害者は蜘蛛の巣のように縛られた状態で発見され、事件は「蜘蛛の巣事件」と名付けられます。さらに、連続スリ事件や噛みつき事件など、複数の事件が同時期に発生し、署内は混乱を極めます。
本庁からの女性管理官・沖田仁美の派遣
事件解決のため、警視庁本庁から初の女性管理官・沖田仁美(真矢みき)が派遣され、特別捜査本部が設置されます。しかし、沖田は本庁主導の捜査を進め、所轄である湾岸署の刑事たちとの連携を拒否。青島俊作(織田裕二)ら湾岸署の刑事たちは、現場の意見が無視される状況に不満を募らせます。
独自捜査で明らかになるリストラの影
一方、青島たちは独自に捜査を進め、事件の背後に大規模なリストラが関与している可能性を掴みます。被害者たちは、いずれもリストラの対象者であり、犯行現場には「用なし」を示唆する洋梨が残されていました。さらに、犯人グループはレインボーブリッジを封鎖し、警察への挑戦を続けます。
レインボーブリッジ封鎖作戦の難航
犯人グループの目的が明らかになる中、警察はレインボーブリッジを封鎖する作戦を計画しますが、利権や上層部の思惑が絡み、作戦は難航します。現場では、犯人が少女を人質に取り、恩田すみれ(深津絵里)が重傷を負う事態に発展。混乱の中、室井慎次(柳葉敏郎)が指揮を執り直し、湾岸署の刑事たちの協力で犯人グループを逮捕することに成功します。
事件解決後の青島と沖田の行方
事件解決後、青島は警察庁から表彰されることになりますが、式典を欠席し、新たな事件の捜査に取り組む姿が描かれます。一方、沖田は捜査の失敗の責任を取り、指揮担当を外されることとなります。物語は、現場の刑事たちの信念と組織の壁を描きつつ、青島の変わらぬ情熱を示して幕を閉じます。
まとめ
「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」は、警察組織内部の権力争いや、キャリアとノンキャリアの対立、そして、正義とは何かを問いかける社会派ドラマとしての側面も持ち合わせています。スピード感あふれるストーリー展開と、個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間ドラマは、観るものを飽きさせません。