1985年公開の映画『刑事ジョン・ブック/目撃者』は、ハリソン・フォード主演のサスペンス映画です。殺人事件を目撃したアーミッシュの少年とその母親を守るために、刑事が奮闘する姿を描いています。この記事では、『刑事ジョン・ブック/目撃者』のネタバレを含むあらすじ、見どころなどを詳しく解説していきます。
『刑事ジョン・ブック/目撃者』のネタバレ!
フィラデルフィアの駅で殺人事件を目撃したアーミッシュの少年サミュエル。担当刑事のジョン・ブックは、サミュエルが犯人として麻薬課の刑事マクフィーを証言したことから、事件の裏に警察内部の腐敗が隠されていることに気づきます。 ブックはシェイファー本部長に相談しますが、シェイファーも事件に関与していることが発覚。
命を狙われたブックは、サミュエル親子を連れてアーミッシュの村へ逃げ込みます。 アーミッシュの村で静かな生活を送る中で、ブックはレイチェルに惹かれていきます。しかし、彼らの文化の違いは大きく、2人の関係は許されません。 一方、シェイファーはブックらの居場所を突き止め、村を襲撃します。ブックは、アーミッシュの教えである非暴力の精神と、持ち込んだ銃を使い分けながら、悪徳警官たちと対決します。
最後は、駆けつけた村人たちによってシェイファーは逮捕され、事件は解決します。しかし、ブックとレイチェルは別々の道を歩むことになり、ブックは村を去っていくのでした。
『刑事ジョン・ブック/目撃者』の概要
『刑事ジョン・ブック/目撃者』は、ピーター・ウィアー監督による1985年のアメリカ映画です。脚本はウィリアム・ケリーとアール・W・ウォレスが担当しました。
ハリソン・フォードが主演を務め、ケリー・マクギリス、ルーカス・ハース、ダニー・グローヴァーなどが出演しています。 本作は、犯罪サスペンスとラブストーリー、そして異文化理解という要素が巧みに融合された作品として高く評価されています。 アカデミー賞では8部門にノミネートされ、脚本賞と編集賞を受賞しました。
興行収入は全世界で1億ドルを超え、大ヒットを記録しました。
『刑事ジョン・ブック/目撃者』のキャスト
ジョン・ブック(ハリソン・フォード)
フィラデルフィア市警察の敏腕刑事。殺人事件の捜査中に、アーミッシュの社会に深く関わっていくことになります。正義感が強く、任務に忠実ですが、アーミッシュの生活に触れることで、自分自身を見つめ直すことになります。 ハリソン・フォードは、『スター・ウォーズ』シリーズのハン・ソロ役、『インディアナ・ジョーンズ』シリーズのインディアナ・ジョーンズ役など、数々のヒット作で知られるハリウッドを代表する俳優です。
レイチェル・ラップ(ケリー・マクギリス)
アーミッシュの未亡人。息子サミュエルと共に、都会の親戚を訪ねる途中で殺人事件に巻き込まれます。ブックを匿うことで、アーミッシュの教えと現実の葛藤に直面します。 ケリー・マクギリスは、『トップガン』のチャーリー役などで知られる女優です。
サミュエル・ラップ(ルーカス・ハース)
レイチェルの息子で、殺人事件の目撃者。幼いながらも、アーミッシュの教えを忠実に守ろうとします。 ルーカス・ハースは、子役として活躍し、その後も『インセプション』などに出演しています。
『刑事ジョン・ブック/目撃者』のあらすじと結末
殺人事件の目撃
ペンシルベニア州のアーミッシュの村に住むレイチェルは、息子サミュエルと共に、ボルチモアに住む姉を訪ねるため、汽車でフィラデルフィアに向かいます。 フィラデルフィア駅でトイレに入ったサミュエルは、そこで殺人事件を目撃してしまいます。事件を担当することになったのは、フィラデルフィア市警のジョン・ブック刑事でした。
警察内部の腐敗
サミュエルは、犯人として麻薬課の刑事マクフィーを証言します。ブックは、マクフィーが優秀な刑事であることから、事件の裏に警察内部の腐敗が隠されていることに気づき、シェイファー本部長に相談します。 しかし、シェイファーもまた、事件に関与していることが発覚し、ブックは命を狙われることになります。
アーミッシュの村へ
ブックは、サミュエル親子を連れてアーミッシュの村に逃げ込みます。村では、電気や自動車などの近代文明を拒否し、質素で敬虔な生活を送っていました。 ブックは、村の人々に助けられながら、傷を癒やしていきます。彼は、レイチェルに惹かれていきますが、アーミッシュの教えと現実の社会との間で葛藤します。
シェイファーの襲撃
シェイファーは、ブックらの居場所を突き止め、村を襲撃します。ブックは、アーミッシュの教えである非暴力の精神と、持ち込んだ銃を使い分けながら、悪徳警官たちと対決します。 駆けつけた村人たちによってシェイファーは逮捕され、事件は解決します。
別れの決断
事件が解決し、村に留まる理由がなくなったブックは、レイチェルと別れることを決意します。2人は互いに惹かれ合っていましたが、住む世界が違うことを理解していました。 ブックは、村の人々に別れを告げ、1人村を去っていくのでした。
まとめ
『刑事ジョン・ブック/目撃者』は、サスペンス、ロマンス、異文化理解という要素が巧みに融合された作品です。 アーミッシュの村という独特な舞台設定の中で、刑事とアーミッシュの女性との許されぬ恋、警察内部の腐敗、そして暴力と非暴力の対比が描かれています。ハリソン・フォードの演技も素晴らしく、作品の魅力を高めています。 『刑事ジョン・ブック/目撃者』は、人間ドラマとしても見深い作品であり、多くの人々に愛され続ける名作と言えるでしょう。