1991年公開の映画『ラスト・ボーイスカウト』は、アクション映画の巨匠トニー・スコット監督、脚本は「リーサル・ウェポン」シリーズで知られるシェーン・ブラック、主演はブルース・ウィリスという豪華な顔ぶれで話題を呼びました。 しかし、製作陣内での意見対立や過激な暴力描写が賛否を呼び、興行的には期待外れに終わりました。 しかし、公開から時を経て、カルト的な人気を誇る作品となっています。
映画『ラスト・ボーイスカウト』のネタバレ!
落ちぶれた私立探偵ジョーは、友人マイクからストリッパーのコリーの護衛を依頼されます。しかし、コリーは何者かに殺害されてしまい、ジョーは彼女の恋人であり、元アメフト選手のジミーと共に事件の真相を追います。
捜査を進めるうちに、プロフットボール界の闇、巨大な陰謀に巻き込まれていく二人。 そして、ついに黒幕であるLAスタリオンのオーナー、マルコンとの対決を迎えます。
激しい銃撃戦の末、マルコンは爆死し、事件は解決。ジョーは家族と和解し、ジミーはジョーの相棒となります。
映画『ラスト・ボーイスカウト』の概要
『ラスト・ボーイスカウト』は、1991年に公開されたアメリカのアクション映画です。 監督はトニー・スコット、脚本はシェーン・ブラック、製作はジョエル・シルバーが務めました。 シェーン・ブラックは「リーサル・ウェポン」シリーズで知られており、本作の脚本には当時史上最高額の175万ドルが支払われました。
しかし、興行収入は期待を下回り、批評家からの評価も賛否両論でした。
アクションシーンの迫力やブラックユーモア、ブルース・ウィリスの演技は高く評価されましたが、暴力描写や女性蔑視的な描写が批判の対象となりました。
映画『ラスト・ボーイスカウト』のキャスト
ジョー・ハレンベック(ブルース・ウィリス)
かつてはシークレットサービスとして大統領の警護を務めたエリートでしたが、現在はアルコール依存症の私立探偵。 妻とは不仲で、娘にも反抗されています。 代表作は「ダイ・ハード」シリーズ、「パルプ・フィクション」など。
ジミー・ディックス(デイモン・ウェイアンズ)
元アメフトのスター選手でしたが、薬物依存症で転落。 恋人のコリーを殺害されたことで、ジョーと共に事件を追います。 代表作は「メジャーリーグ」シリーズ、「ラストサマー」など。
コリー(ハル・ベリー)
ジミーの恋人。ストリッパー。 LAスタリオンのオーナー、マルコンの秘密を握っており、それが原因で殺害されます。 代表作は「X-メン」シリーズ、「007 ダイ・アナザー・デイ」、「モンスターズ・ボール」など。
サラ・ハレンベック(チェルシー・フィールド)
ジョーの妻。ジョーとは不仲で、彼の友人マイクと浮気しています。 代表作は「アンドレ/海から来た天使」、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」など。
マイルズ・エヴェレット(ノーブル・ウィリンガム)
LAスタリオンのオーナー。 スポーツ賭博を合法化しようと、議員を買収したり、邪魔者を殺害したりと、様々な悪事を働きます。 代表作は「シティ・オブ・ゴッド」、「48時間」など。
映画『ラスト・ボーイスカウト』のあらすじと結末
プロローグ:アメフト界に渦巻く闇
物語は、ロサンゼルスのスタジアムでLAスタリオンの試合が行われているシーンから始まります。 スター選手であるビリーは、チームオーナーから八百長を強要する脅迫電話を受け、試合中に自ら命を絶ちます。
落ちぶれた私立探偵と元スター選手の出会い
元シークレットサービスで現在は私立探偵のジョーは、友人マイクからストリッパー、コリーの護衛を依頼されます。 しかし、コリーは何者かに殺害されてしまいます。 ジョーはコリーの恋人であり、元LAスタリオンのクォーターバックのジミーと共に、事件解決に乗り出します。
陰謀の核心へ
捜査を進めるうち、ジョーとジミーは、コリーがLAスタリオンのオーナー、マルコンの秘密を握っていたことを知ります。 マルコンは、議員を買収してスポーツ賭博を合法化しようと企んでおり、その計画を阻止しようとしたコリーを殺害したのです。
危険な賭け
マルコンは、600万ドルを要求してきたベイナード議員をスタジアムで殺害しようと企みます。 ジョーはマルコンの計画を阻止するため、娘のダリアン、そしてジミーと共にスタジアムへ向かいます。
スタジアムでの対決
スタジアムでは、マルコンとベイナード議員の取引が行われようとしていました。 ジョーはダリアンを人質に取られながらも、ジミーと協力してマルコンと対峙します。 激しい銃撃戦の末、マルコンは爆死し、ジョーは娘を救出します。
ラストシーン
事件解決後、ジョーは妻と和解し、家族の絆を取り戻します。 ジミーはジョーの相棒となり、私立探偵として新たな道を歩み始めます。
まとめ
『ラスト・ボーイスカウト』は、豪華なキャストとスタッフ、そしてシェーン・ブラックらしいブラックユーモアとアクションが満載の作品です。 興行的には成功しませんでしたが、その後のカルト的人気により、現在では90年代アクション映画の傑作として再評価されています。 ブルース・ウィリスの型破りなヒーロー像、アクション映画の定番要素を詰め込んだストーリー、そしてテンポの良い演出は、今もなお多くのファンを魅了し続けています。