映画『グリーンマイル』のネタバレ！

1999年公開の映画『グリーンマイル』は、スティーブン・キングの同名小説を原作とした感動のヒューマンドラマです。死刑囚監房を舞台に、不思議な力を持つ死刑囚ジョン・コーフィと看守ポール・エッジコムとの交流を描いた本作は、世界中で多くの涙を誘いました。この記事では、『グリーンマイル』のあらすじ、登場人物、そして衝撃の結末までをネタバレ解説いたします。

『グリーンマイル』のネタバレ！

1935年、アメリカ南部の刑務所コールド・マウンテンの死刑囚監房ブロック「グリーンマイル」。看守主任のポールは、そこで双子の少女を殺害した罪で死刑判決を受けた黒人男性、ジョン・コーフィと出会います。巨漢で威圧感のあるコーフィでしたが、その心は純粋で優しく、不思議な癒しの力を持っていました。

コーフィはポールや他の看守たちの病気を治し、心を通わせることで、次第にポールは彼の無実を確信していきます。しかし、偏見と差別が渦巻く時代、コーフィの無実を証明することは困難を極めました。真犯人は、後にグリーンマイルに送られてきた凶悪犯ウィリアム・ウォートンでした。コーフィは自らの能力でウォートンの邪悪な本性をポールに見せ、自らの無実を証明しますが、それでもなお、彼は死刑を受け入れる道を選びます。

ポールは苦悩の末、コーフィの願いを聞き入れ、彼を処刑することになります。

その後、コーフィの力の一部を受け継いだポールは108歳という長寿を生きることになりますが、愛する者たちをすべて見送る運命を背負うことになります。

小説版『グリーンマイル』

スティーブン・キングによる小説『グリーンマイル』は、1996年に発表されたローファンタジー小説です。 1932年の大恐慌時代、アメリカの刑務所を舞台に、死刑囚監房で働く看守ポール・エッジコムと、不思議な力を持つ死刑囚ジョン・コーフィの交流を描いた感動作です。

本作は、ポールの回想という形で物語が展開されます。舞台となるコールド・マウンテン刑務所の死刑囚監房ブロック「グリーンマイル」は、死刑囚が電気椅子に向かうまでに歩く緑色のリノリウムの床の通路を指します。ある日、双子の少女を殺害した罪で死刑囚となったジョン・コーフィがグリーンマイルにやってきます。彼は巨漢の黒人で、その風貌は見る者を威圧しますが、実際には心優しく、子供のように暗闇を恐れる繊細な心の持ち主でした。そして、彼には不思議な力があり、触れることで他人の病気や怪我を治すことができました。コーフィはポールの重い尿路感染症を治癒したのを皮切りに、様々な奇跡を起こし、ポールや他の看守たちは、彼が本当に罪を犯したのか疑問を抱き始めます。

やがて、コーフィが無実であることが明らかになり、真犯人は凶悪な死刑囚ウィリアム・ウォートンであったことが分かります。しかし、コーフィは「世界中で今も愛を騙って人が殺されている」「毎日のように、世界中の苦しみを感じたり聞いたりすることに疲れたよ」と言い、死刑を受け入れることを選びます。

ポールは苦悩の末、コーフィの願いを聞き入れ、彼を処刑します。その後、コーフィの力の一部を受け継いだポールは108歳という長寿を生きることになりますが、愛する者たちをすべて見送る運命を背負うことになります。 小説版『グリーンマイル』は、全6巻で刊行され、後に上下巻の文庫版も出版されています。

『グリーンマイル』のキャスト

ここでは、映画『グリーンマイル』に登場する主要な登場人物と、彼らを演じた俳優について詳しく解説します。

ポール・エッジコム（演：トム・ハンクス）

グリーンマイルの看守主任。正義感と温かい心を持つベテラン看守。コーフィと出会い、彼の不思議な力と純粋な心に触れるうちに、彼の無実を確信し、苦悩する。トム・ハンクスは、『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『プライベート・ライアン』など、数々の名作に出演するハリウッドを代表する名優。

ジョン・コーフィ（演：マイケル・クラーク・ダンカン）

双子の少女を殺害した罪でグリーンマイルに送られてきた黒人死刑囚。巨漢で威圧感があるが、実際は心優しく臆病な一面も持つ。不思議な癒しの力を持っており、触れることで他人の病気や怪我を治すことができる。マイケル・クラーク・ダンカンは、『アルマゲドン』や『PLANET OF THE APES/猿の惑星』などに出演。本作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。

ブルータス・“ブルータル”・ハウエル（演：デヴィッド・モース）

グリーンマイルの副主任。ポールの良き相棒で、冷静沈着で頼りになる存在。コーフィの処刑後、ポールと共に少年更生院へ転属する。デヴィッド・モースは、『グリーンマイル』の監督フランク・ダラボンが監督を務めた『ショーシャンクの空に』にも囚人役で出演している。

パーシー・ウェットモア（演：ダグ・ハッチソン）

グリーンマイルの新米看守。州知事の甥という立場を利用し、横柄な態度で周囲を困らせる。サディスティックな性格で、囚人たちに辛く当たる。ダグ・ハッチソンは、『グリーンマイル』以外にも、『アイ,ロボット』や『X-MEN: ファイナルディシジョン』などに出演している。

エデュアール・“デル”・ドラクロア（演：マイケル・ジェッター）

放火殺人の罪でグリーンマイルに収監された死刑囚。心優しく、ネズミのMr.ジングルスを可愛がっている。パーシーの嫌がらせにより、悲惨な死を迎える。

ウィリアム・“ワイルド・ビル”・ウォートン（演：サム・ロックウェル）

凶悪な性格の死刑囚。脱獄を試みたり、看守たちに暴力を振るったりと、グリーンマイルに混乱をもたらす。後に、彼が双子の少女を殺害した真犯人であることが判明する。

『グリーンマイル』のあらすじと結末

1935年、アメリカ南部の刑務所

大恐慌時代のアメリカ南部。コールド・マウンテン刑務所の看守主任ポール・エッジコムは、死刑囚監房ブロック「グリーンマイル」の勤務に就いていました。グリーンマイルとは、死刑囚が電気椅子に向かうまでに歩く緑色のリノリウムの床の通路を指します。ある日、双子の少女を殺害した罪で死刑判決を受けた黒人男性、ジョン・コーフィがグリーンマイルに送られてきました。

コーフィの不思議な力

コーフィは巨漢で威圧感のある風貌でしたが、実際には心優しく臆病な一面も持つ人物でした。そして、彼には不思議な癒しの力がありました。コーフィは、ポールの重い尿路感染症を触れるだけで治し、その後も、看守のパーシーに踏み潰されて瀕死の重傷を負ったネズミ、Mr.ジングルスを奇跡的に蘇らせました。これらの出来事から、ポールたちはコーフィが神から授かった特別な力を持つ存在なのではないかと考え始めます。同時に、本当に彼が少女たちを殺害したのか、疑念を抱き始めます。

迫られる死刑執行

しかし、コーフィの死刑執行の日が刻一刻と近づいてきます。ポールたちはコーフィを刑務所から密かに連れ出し、難病に苦しむ刑務所長の妻を救うという賭けに出ます。コーフィは、その不思議な力で所長の妻の病気を治癒しますが、その過程でパーシーに病気を移してしまいます。パーシーは錯乱状態に陥り、凶悪犯ウォートンを射殺した後、精神病院に送られることになります。