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映画『ヘルタースケルター』のネタバレ!

映画『ヘルタースケルター』は、2012年に公開された、岡崎京子さんの人気漫画を原作とした作品です。 蜷川実花監督の独特な世界観で描かれる、全身整形をしたトップモデルりりこの栄光と転落の物語は、公開当時大きな話題を呼びました。 今回は、映画『ヘルタースケルター』のあらすじから結末までをネタバレ込みで解説していきます。

目次

『ヘルタースケルター』のネタバレ!

全身整形によって完璧な美しさを手に入れ、トップモデルとして君臨するりりこ。しかし、それは永遠に続くものではありませんでした。 整形の後遺症、新しいライバルの出現、そしてマスコミの執拗な追及。 りりこは次第に精神を蝕まれ、薬に依存していくようになります。

そして、ついに彼女は記者会見の場で自らの目を刺し、表舞台から姿を消します。 時は流れ、りりこはショーパブの女王として、再びその姿を見せるのでした。

漫画版『ヘルタースケルター』の概要

漫画版『ヘルタースケルター』は、1996年から1998年にかけて連載された岡崎京子さんの代表作です。全身整形により美の頂点に君臨するトップモデル・りりこの心の崩壊と転落を描いた作品で、過激な描写や心理描写が話題を呼びました。映画版のベースとなっている作品です。

映画版との違い

映画版では、りりこのライバルとして登場するこずえとの対比、検事・麻田の存在など、原作にはない要素が加えられています。また、原作ではより深くりりこの内面や、彼女を取り巻く人間模様が描かれているのに対し、映画版では視覚的な表現に重点が置かれ、よりエンターテイメント性の高い作品となっています。

原作漫画では、りりこの精神崩壊がより詳細に描かれています。 整形による身体の異変、周囲の人間からのプレッシャー、そして自分自身の心の闇に、りりこは徐々に追い詰められていきます。

映画版では、りりこの転落の過程がよりドラマチックに描かれています。 ライバルの出現、恋人の裏切り、そしてマスコミの追及など、様々な出来事がりりこを破滅へと導いていきます。

結末も映画版と原作漫画では異なります。 映画版では、りりこはショーパブの女王として再び姿を現しますが、原作漫画では、りりこのその後については明確な描写がありません。読者の想像に委ねられています。

原作漫画は、りりこを通して、美しさとは何か、そして現代社会における女性の生きづらさについて問いかける作品となっています。 映画版は、原作のテーマを踏襲しつつ、視覚的なインパクトを強めることで、よりエンターテイメント性の高い作品に仕上がっています。

『ヘルタースケルター』のキャスト

りりこ(沢尻エリカ)

全身整形によって完璧な美しさを手に入れたトップモデル。 沢尻エリカさんは、女優、歌手として活躍。 代表作は、ドラマ『1リットルの涙』、映画『パッチギ!』など。

麻田誠(大森南朋)

美容外科クリニックの違法行為を追及する検事。 大森南朋さんは、俳優として数々の映画、ドラマに出演。 代表作は、映画『ハゲタカ』、ドラマ『ハゲタカ』など。

羽田美知子(寺島しのぶ)

りりこのマネージャー。 寺島しのぶさんは、女優として国内外で高い評価を受けている。 代表作は、映画『キャタピラー』、ドラマ『贖罪』など。

奥村伸一(綾野剛)

羽田美知子の彼氏。 綾野剛さんは、俳優として映画、ドラマ、CMと幅広く活躍。 代表作は、映画『そこのみにて光輝く』、ドラマ『コウノドリ』など。

吉川こずえ(水原希子)

りりこの事務所に所属する、生まれながらの美貌を持つ新人モデル。 水原希子さんは、モデル、女優として活躍。 代表作は、映画『ノルウェイの森』、ドラマ『信長協奏曲』など。

『ヘルタースケルター』のあらすじと結末

全てを手に入れたトップスター

りりこは、全身整形によって手に入れた完璧な美貌を武器に、トップモデルとして活躍していました。雑誌の表紙を飾り、CMに出演、更には映画の主演を務めるなど、まさに時代の寵児でした。彼女は、事務所の社長である多田寛子(桃井かおり)の戦略のもと、欲しいものは全て手に入れ、奔放な生活を送っていました。 しかし、りりこは、その輝かしい生活の裏で、整形の後遺症に苦しみ、精神的に不安定になっていきます。

壊れていく美しさ

りりこの整形手術を行った美容外科クリニックの院長・和智久子(原田美枝子)は、違法な施術を行っていました。検事の麻田誠は、和智久子のクリニックの悪事を暴こうと捜査を進めており、りりこに証言を求めます。しかし、りりこは自分の整形を認めようとせず、麻田の申し出を拒否します。 そんな中、りりこの事務所に、生まれながらの美貌を持つ新人モデル・吉川こずえが入ってきます。こずえは、瞬く間にトップスターになっていく。

女王の転落

こずえの登場により、りりこは自分の地位が脅かされる恐怖にさいなまれます。ますます精神的に不安定になった彼女は、薬に依存し、奇行を繰り返すようになります。恋人である南部貴男(窪塚洋介)との破局、マネージャーの羽田美知子への異常な執着など、りりこの行動はエスカレートしていきます。 そして、ついに彼女は、マスコミに追及され、記者会見の場で自らの目を刺してしまうのです。

りりこの選択

記者会見の後、りりこは行方不明になります。世間は、彼女の奇行を非難し、やがて忘れ去られていきました。 しかし、りりこは消えてはいませんでした。彼女は、ショーパブの女王として、再び姿を現したのです。そこには、スポットライトを浴びていた頃の華やかさはありませんでしたが、りりこは、自らの意思で選んだ場所で、力強く生きていました。

まとめ

映画『ヘルタースケルター』は、美しさの虚しさ、そして女性の生きづらさを描いた作品です。

華やかな世界に身を置きながらも、深い孤独と葛藤を抱える主人公の姿は、観る者に多くのことを考えさせます。

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