2024年11月1日公開の映画『スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム』は、志駕晃原作のミステリー小説「スマホを落としただけなのに」シリーズの映画化第3弾にして最終章です。前2作に引き続き中田秀夫監督がメガホンを取り、主演は成田凌、ヒロインはクォン・ウンビが務めました。スマホを落としたことから始まる一連の事件はついに国家を巻き込む戦いへと発展し、成田凌演じる浦野善治と千葉雄大演じる加賀谷学との対決の結末が描かれます。衝撃のラストまで、ネタバレありで解説していきます。
映画『スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム』のネタバレ!
前作で海外へ逃亡した浦野善治は、韓国の反政府組織「ムグンファ」に捕らえられ、日韓首脳会談の妨害と韓国大統領暗殺を依頼されます。浦野は組織幹部のキムに協力する代わりに、ある人物の紹介を要求します。それは、人間を剥製にする技術を持つ人物でした。浦野は、かつて自分が恋心を抱いた麻美を剥製にすることを目論んでいたのです。
一方、日本では、前作で浦野を逮捕した刑事・加賀谷学が、内閣官房サイバーセキュリティ室に出向し、日韓首脳会談の警備に当たっていました。浦野は、韓国でサイバーテロを起こし、日本政府に20億円の身代金を要求します。加賀谷は、浦野の行動の裏に、警察内部に潜む裏切り者「バタフライ」の存在を察知し、捜査を開始します。
浦野は、キムの裏切りに気づき、20億円を奪って逃亡します。この過程で、浦野は、組織の監視役として送り込まれたスミンと心を通わせるようになり、麻美への執着を捨て去ります。しかし、警察に追われ、スミンは腹部を撃たれてしまいます。
追い詰められた浦野は、加賀谷と対峙します。駆けつけた「バタフライ」こと公安警察の兵頭は、浦野に協力を持ちかけますが、浦野は拒否し、兵頭を射殺します。しかし、兵頭の銃が暴発し、浦野も致命傷を負ってしまいます。加賀谷に看取られながら、浦野は息を引き取ります。
事件後、スミンは浦野の信奉者に助けられ、生き延びていました。スミンは、浦野が奪った20億円を自身の育った児童養護施設に寄付し、浦野を剥製にして一緒に暮らします。


映画版『スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム』の概要
映画『スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム』は、志駕晃原作の小説「スマホを落としただけなのに」シリーズの第3作「スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス」を原作とした映画です。 原作とは異なる部分もありますが、基本的なストーリーラインは原作に沿っています。国家を巻き込んだサイバーテロ、警察内部の裏切り者「バタフライ」の存在、そして浦野善治と加賀谷学の対決など、原作の主要な要素が映画でも描かれています。
映画『スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム』のキャスト
浦野善治役:成田凌
- 人物紹介: 天才的なハッキング能力を持つ連続殺人犯。前作で刑務所から脱獄し、行方をくらましていた。今作では、韓国の反政府組織に協力し、日韓首脳会談を標的としたサイバーテロを企てる。
- 主な作品:
- 『カツベン!』(2019)
- 『くれなずめ』(2021)
- 『雨の中の慾情』(2024)
- ドラマ『逃亡医F』(2022)
チェ・スミン役:クォン・ウンビ
- 人物紹介: 韓国の反政府組織「ムグンファ」のメンバー。浦野の監視役として彼と行動を共にする。
- 主な作品: アイドルグループ「IZ*ONE」の元メンバー。2021年からはソロアーティストとして活動している。
加賀谷学役:千葉雄大
- 人物紹介: 警視庁の刑事。前作で浦野を逮捕した。今作では、内閣官房サイバーセキュリティ室に出向し、浦野が起こすサイバーテロ事件を追う。
- 主な作品:
- 映画『帝一の國』(2017年)[情報源以外]
- ドラマ『今日から俺は!!』(2018年)[情報源以外]
その他のキャスト
- 兵頭彰役: 井浦新
- キム・ガンフン役: 大谷亮平
- 加賀谷美乃里役: 白石麻衣
- 富田誠役: 田中圭
- 稲葉麻美役: 北川景子
- 毒島徹役: 原田泰造
映画『スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム』のあらすじと結末
韓国での出会い
前作で海外へ逃亡した浦野善治は韓国に潜伏していましたが、反政府組織「ムグンファ」に捕らえられます。組織の幹部キム・ガンフンは、浦野に日韓首脳会談の妨害と韓国大統領暗殺を依頼します。キムは、韓国をアジアの中心とするという野望を抱いており、そのために他国との協調路線をとる大統領を排除しようと企んでいたのです。 浦野は、キムに協力する代わりに、ある人物の紹介を要求します。それは、人間を剥製にする技術を持つ人物でした。浦野は、かつて自分が恋心を抱いた麻美を剥製にすることを目論んでいたのです。 キムは浦野を信用しておらず、部下のチェ・スミンを監視役としてつけます。
日本を揺るがすサイバーテロ
一方、日本では、前作で浦野を逮捕した刑事・加賀谷学が、内閣官房サイバーセキュリティ室に出向し、日韓首脳会談の警備に当たっていました。 加賀谷は、かつての恋人・松田美乃里と結婚し、幸せな日々を送っていましたが、心の奥底では浦野の影に怯えていました。 そんな中、浦野はJアラートをハッキングし、東京にミサイルが飛来すると見せかけて日本中をパニックに陥れます。 加賀谷は、これが浦野の仕業であることを見抜き、彼を追跡し始めます。
裏切り者「バタフライ」
浦野は、スミンを利用してキムのスマホをハッキングし、キムが「バタフライ」と名乗る人物に日韓首脳会談の情報を流していることを知ります。 浦野は、国際メール便を使って加賀谷に「裏切り者がいる」と警告します。 加賀谷は、自分の周囲に裏切り者がいることに気づきながらも、浦野を逮捕するために韓国へ向かいます。 韓国で、加賀谷は公安警察の兵頭彰と合流し、浦野を追い詰めます。 しかし、浦野は巧妙な罠を仕掛けており、加賀谷たちを翻弄します。
浦野とスミンの共感
スミンは、浦野の監視を続けるうちに、彼の孤独な心に触れ、次第に惹かれていきます。 浦野もまた、スミンに自分と同じような虐待の過去があることを知り、彼女に心を開いていきます。 スミンは、浦野にキンパを作ってあげたり、浦野はスミンを虐待する父親から救い出したりと、二人の間には奇妙な絆が生まれていきます。 スミンは、浦野が麻美に執着していることを知りながらも、彼の心の奥底にある優しさを感じ取っていました。
日韓首脳会談当日
日韓首脳会談当日、浦野は、自身が開発したゲーム「BEE KILLER」を使って、会場周辺に大量のドローンを飛ばします。 プレイヤーたちは、ゲーム感覚でドローンを操作しているつもりでしたが、実際には、浦野の指示通りにドローンを動かしており、会場はテロの脅威にさらされます。 浦野は、キムに20億円を日本政府から奪わせようとしますが、キムの裏切りに気づき、20億円を横取りします。 浦野は、麻美の家に向かいますが、スミンのことを思い出し、麻美を剥製にすることを諦めます。
三つ巴の対決
警察に追われた浦野は、スミンと共に逃亡しますが、スミンは腹部を撃たれてしまいます。 浦野は、スミンを隠れ家に連れて行き、応急処置を施します。 そこへ、兵頭が現れ、浦野に20億円の在り処を尋ねます。 兵頭こそが「バタフライ」であり、彼は、日本を強くするためにテロを起こそうと企んでいたのです。 加賀谷も駆けつけ、兵頭と対峙します。 浦野は、兵頭に加賀谷を殺すように持ちかけますが、浦野は拒否し、兵頭を射殺します。 しかし、兵頭の銃が暴発し、浦野も致命傷を負ってしまいます。
衝撃のラスト
加賀谷に看取られながら、浦野は息を引き取ります。 彼は、スミンと出会ったことで、初めて自分を愛してくれる人ができたことを喜び、安らかな表情で死んでいきました。 事件後、スミンは浦野の信奉者に助けられ、生き延びていました。 スミンは、浦野が奪った20億円を自身の育った児童養護施設に寄付し、浦野を剥製にして一緒に暮らします。
まとめ
映画『スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム』は、スリリングな展開と衝撃的なラストが印象的な作品です。スマホを落としたことから始まる事件は、国家を巻き込む戦いへと発展し、登場人物たちの運命を大きく変えていきます。浦野善治と加賀谷学の対決、そして浦野とスミンの奇妙な愛の形は、観る者に様々な感情を抱かせます。 現代社会における情報セキュリティの重要性と、人間関係の複雑さを改めて考えさせられる作品と言えるでしょう。