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映画『レイクサイドマーダーケース』のネタバレ!

2005年公開の日本映画『レイクサイドマーダーケース』は、東野圭吾の小説「レイクサイド」を原作としたサスペンス映画です。監督は青山真治、主演は役所広司が務めました。 物語は、名門中学受験を控えた子供たちとその親たちが参加する勉強合宿を舞台に、湖畔の別荘で起こる殺人事件と、その隠蔽をめぐる大人たちの葛藤を描いています。豪華キャストによる演技合戦、そして衝撃的なラストシーンが話題を呼びました。

目次

『レイクサイドマーダーケース』のネタバレ!

物語は、並木俊介が愛人・高階英里子と密会後、娘の受験勉強合宿に参加するところから始まります。英里子は並木に会いに別荘を訪れますが、その後、死亡しているのが発見されます。

妻の美菜子は自分が殺したと告白し、受験への影響を恐れた親たちは事件の隠蔽を決意します。 彼らは英里子の遺体を湖に沈めますが、並木は英里子の遺留品から塾講師・津久見が裏口入学に関わっていることを知り、津久見に疑いの目を向けます。 しかし、真犯人は子供たちでした。

彼らは、津久見から試験問題を漏洩してもらっていたのです。 子供たちを守るため、親たちは事件の隠蔽を誓い合います。

ラストシーンでは、湖に沈んだ英里子の遺体の傍らに、並木が落としたライターが映し出されます。

『レイクサイドマーダーケース』の概要

『レイクサイドマーダーケース』では、原作小説の世界観を踏襲しつつ、登場人物たちの背景や心理描写がより深く掘り下げられています。 特に、並木俊介の葛藤や苦悩が、役所広司の迫真の演技によって鮮やかに表現されています。 美しい湖畔の風景と対比的な、人間の心の闇やエゴイズムが浮き彫りにされることで、よりサスペンスフルな作品となっています。

『レイクサイドマーダーケース』のキャスト

並木俊介:役所広司

主人公。広告代理店勤務。 妻の美菜子とは別居中であり、愛人の英里子と不倫関係にある。 娘の舞華は美菜子の連れ子だが、実の娘のように可愛がっている。 受験には消極的。 役所広司は、『Shall we ダンス?』、『うなぎ』など、数々の名作に出演する日本を代表する俳優。

並木美菜子:薬師丸ひろ子

並木の妻。 舞華の実母。 英里子を殺害したと自供する。 薬師丸ひろ子は、『セーラー服と機関銃』、『Wの悲劇』など、多くの映画やドラマで活躍する女優。

藤間智晴:柄本明

大手商社勤務。 リーダーシップがあり、事件の隠蔽を主導する。 柄本明は、個性派俳優として知られ、『悪人』、『そして父になる』などに出演。

関谷孝史:鶴見辰吾

医者。 冷静沈着な性格。 鶴見辰吾は、子役出身で、『金八先生』シリーズなどに出演。

関谷靖子:杉田かおる

関谷の妻。 夫と同じく、事件の隠蔽に加担する。 杉田かおるは、『金八先生』シリーズで鶴見辰吾と夫婦役を演じた。

高階英里子:眞野裕子

並木の愛人。 別荘に並木を訪ねてきた際に殺害される。 眞野裕子は、『ウォーターボーイズ』、『凶気の桜』などに出演。

津久見勝:豊川悦司

有名塾講師。 受験生たちに試験問題を漏洩していた。 豊川悦司は、『愛していると言ってくれ』、『青い鳥』など、数々のドラマや映画で主演を務める人気俳優。

映画『レイクサイドマーダーケース』のあらすじと結末

名門中学受験のための勉強合宿

広告代理店勤務の並木俊介は、妻の美菜子と別居中だが、娘の舞華のために名門中学受験の勉強合宿に参加します。合宿には、藤間家、関谷家も参加しており、塾講師の津久見の指導の下、受験対策に励んでいました。

愛人・英里子の訪問と失踪

並木は合宿中も愛人の英里子と密会を続けていましたが、英里子が別荘に現れたことから、事態は急変します。 英里子はその後失踪し、別荘で遺体となって発見されます。

事件の隠蔽と遺体遺棄

美菜子は自分が英里子を殺害したと告白します。 しかし、子供たちの受験に影響することを恐れた親たちは、事件の隠蔽を決意し、英里子の遺体を湖に沈める計画を実行します。 並木は、英里子の遺留品から津久見が裏口入学に関わっていることを知り、津久見を疑い始めます。

真相と親たちの決断

並木は事件の真相を突き止めようとしますが、そこで衝撃の事実を知ります。 実は、英里子を殺害したのは、子供たちだったのです。 彼らは、津久見から試験問題を漏洩してもらっていたことが英里子にバレてしまい、口封じのために殺害したのです。 親たちは、自分の子どもたちが犯人であるという事実に直面し、苦悩します。 しかし、最終的には子供たちを守るために、事件の隠蔽を決意します。

ラストシーン:消えない罪の象徴

事件後、湖に沈められた英里子の遺体の傍らには、並木が落としたライターが沈んでいきます。 このライターは、親たちが犯した罪の象徴として、彼らの心に永遠に残り続けることを暗示しています。

まとめ

映画『レイクサイドマーダーケース』は、受験戦争という現代社会の闇を背景に、親たちの歪んだ愛情とエゴイズムを描いた問題作です。 子供たちを守るという大義名分のもと、殺人という重大な罪を隠蔽することを選択した親たちの罪は、決して消えることはないでしょう。 ラストシーンの湖に沈むライターは、その罪の重さを観る者に突きつけます。

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