映画『ミュージアム』は、2016年11月12日に公開された日本のサスペンス映画です。監督は大友啓史、主演は小栗旬、共演に妻夫木聡、尾野真千子など豪華キャストが出演しています。 この映画は、雨の日に起きる連続猟奇殺人事件を追う刑事と、カエルのマスクを被った謎の殺人鬼との対決を描いた作品で、その残虐な描写と衝撃的な結末が話題となりました。 この記事では、映画『ミュージアム』のネタバレを含むあらすじ、登場人物、そしてラストシーンの意味まで徹底解説していきます。
映画『ミュージアム』のネタバレ!
仕事熱心だが家庭を顧みない刑事・沢村は、犬に食い殺された女性の猟奇殺人事件を担当する。現場には「ドッグフードの刑」と書かれたメモが残され、その後も雨の日に同様の事件が続発。
各現場に残された「刑の名」から同一犯の犯行と断定される。 捜査の過程で、被害者全員が3年前の「幼女樹脂詰め殺人事件」の裁判関係者だと判明。沢村の別居中の妻・遥も裁判員だったため、彼女と息子にも危険が及ぶ。 沢村は犯人を追跡し、カエル男の正体が光線過敏症を患う霧島早苗という男だと突き止める。
霧島は両親殺害のトラウマから光を恐れ、自らを「アーティスト」と称し、事件関係者を「作品」として猟奇殺人を繰り返していた。 沢村は霧島のアジトへ乗り込み、息子を人質に取られるが、隙を見て霧島を銃撃し、相打ちになる。駆けつけた警察により事件は解決する。 数か月後、平穏を取り戻した沢村一家。
しかし運動会で息子・将太が首を掻きむしる姿が映し出される。 これは、将太が事件のトラウマから霧島と同じ光線過敏症を発症した可能性を示唆している。
映画『ミュージアム』の概要
作品情報
- タイトル: ミュージアム
- 監督: 大友啓史
- 脚本: 藤井清美、大友啓史
- 原作: 巴亮介
- 製作: 松橋真三、畠中達郎、市川南
- 音楽: 岩代太郎
- 主題歌: ONE OK ROCK「Taking Off」
- 撮影: 宮本亘
- 編集: 今井剛
- 製作会社: ワーナー・ブラザース映画
- 配給: ワーナー・ブラザース映画
- 上映時間: 132分
- 公開日: 2016年11月12日
- 製作国: 日本
- ジャンル: サスペンス、ドラマ
映画『ミュージアム』の登場人物
沢村久志(演:小栗旬)
本作の主人公。警視庁捜査一課の刑事。仕事熱心だが、家庭を顧みない性格が原因で妻と息子は別居中。 小栗旬は、1982年生まれの俳優。数多くのドラマや映画に出演し、日本を代表する俳優の一人。主な出演作品には、『花より男子』シリーズ、『信長協奏曲』、『銀魂』シリーズなどがある。
カエル男 / 霧島早苗(演:妻夫木聡)
カエルのマスクを被った連続殺人鬼。自らを「アーティスト」と呼び、猟奇的な殺人を通して自分の「作品」を創り出す。 妻夫木聡は、1980年生まれの俳優。幅広い役柄を演じ分け、高い評価を得ている。主な出演作品には、『ウォーターボーイズ』、『ジョゼと虎と魚たち』、『悪人』などがある。
沢村遥(演:尾野真千子)
沢村の別居中の妻。 尾野真千子は、1981年生まれの女優。自然体で繊細な演技に定評がある。主な出演作品には、『カーネーション』、『最高の離婚』、『そして父になる』などがある。
西野純一(演:野村周平)
沢村の部下。 野村周平は、1993年生まれの俳優。映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍している。主な出演作品には、『ちはやふる』シリーズ、『帝一の國』、『森山中教習所』などがある。
橘美和子(演:市川実日子)
光線過敏症の専門医。霧島の主治医。 市川実日子は、1978年生まれの女優、モデル。ミステリアスな雰囲気と個性的な演技で人気を集める。主な出演作品には、『blue』、『嫌われ松子の一生』、『めがね』などがある。
映画『ミュージアム』のストーリー
事件発生
仕事熱心で家庭を顧みない刑事・沢村は、妻の遥と息子の将太と別居中。ある日、沢村は、犬に食い殺された女性の遺体が発見された事件を担当することに。現場には「ドッグフードの刑」と書かれたメモが残されていた。
刑の名
その後も、雨の日に同様の事件が続き、それぞれの現場には「刑の名」が記された紙片が。捜査の結果、被害者たちは皆、3年前の「幼女樹脂詰め殺人事件」の裁判に関わっていたことが判明。沢村の妻・遥もその裁判の陪審員だったため、彼女もターゲットになる可能性が浮上。
犯人の動機
沢村は妻と息子を守るため、犯人を追跡。そして、カエル男が光線過敏症を患っていることを発見し、その手がかりを元に、ついにカエル男の正体が霧島早苗という男であることを突き止める。
カエル男
霧島は、幼少期に両親を殺害された過去を持ち、そのトラウマから光を恐れるように。自らを「アーティスト」と称し、過去の事件関係者を「作品」と見立て、猟奇的な殺人を繰り返していた。
一軒の屋敷
沢村は霧島のアジトへ乗り込みますが、捕まってしまい監禁されてしまいます。
冷蔵庫の中
沢村は閉じ込められた部屋から脱出すると、冷蔵庫の中に妻と息子の生首が。しかし、それは作り物で、妻と息子は生きていた。
太陽の光
霧島に息子を人質に取られた沢村は、妻を撃つように迫られますが、隙を見て霧島を銃撃。相打ちとなりながらも、駆けつけた警察によって事件は解決。
まとめ
映画『ミュージアム』は、衝撃的な展開と残虐な描写で観る者を圧倒するサスペンス映画です。 カエル男の歪んだ正義と、その背景にある深い闇は、単なる猟奇殺人事件を超えたテーマを提示しています。そして、ラストシーンで示唆される息子の異変は、事件が家族に与えた傷跡の深さを物語っています。 倫理観を揺さぶる衝撃作『ミュージアム』。未視聴の方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。