精神病院を舞台にした映画『カッコーの巣の上で』。ジャック・ニコルソン演じる反体制の男マクマーフィと、精神病院の絶対的権力者ラチェッド婦長の対立、そして患者たちの心の変化を描いた不朽の名作です。今回はそんな『カッコーの巣の上で』のネタバレを含むあらすじや解説、キャスト情報までご紹介します。
映画『カッコーの巣の上で』のネタバレ！
刑務所を嫌って精神病を装い精神病院にやってきたマクマーフィ。規則で縛られた病院の生活に疑問を持ち、持ち前の自由奔放な性格で患者たちを巻き込み、様々な騒動を巻き起こします。しかし、病院の秩序を乱すマクマーフィに対し、ラチェッド婦長は電気ショック療法などの手段で彼を矯正しようとします。
自由を求めるマクマーフィは、チーフと共に脱走を計画しますが、計画実行の夜にマクマーフィは婦長に逆らい、ロボトミー手術を受け廃人同様の姿に。 その後、チーフはマクマーフィを窒息死させ、病院から脱走し自由を得ます。
『カッコーの巣の上で』の概要
映画『カッコーの巣の上で』は、1975年に公開されたアメリカ映画です。監督はミロス・フォアマン、主演はジャック・ニコルソンです。 ケン・キージーの同名小説を原作としています。
アカデミー賞では主要5部門（作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞）を受賞しました。
『カッコーの巣の上で』のキャスト
ランドル・P・マクマーフィー / ジャック・ニコルソン
刑務所での強制労働を逃れるため精神病を装い、精神病院にやってきた男。 規則に従わず問題児として扱われるが、持ち前の社交性で患者たちからの人望は厚い。
ジャック・ニコルソンは、これまでに12回のアカデミー賞ノミネートと3回の受賞歴を持つ名優です。 代表作は、『シャイニング』、『恋愛小説家』、『バットマン』など。
ラチェッド婦長 / ルイーズ・フレッチャー
精神病院の看護婦長。患者たちを薬や規則で管理下に置いている。 患者思いではあるが、その行動は独善的で、患者たちは彼女に抑圧されている。
ルイーズ・フレッチャーは、『カッコーの巣の上で』でアカデミー主演女優賞、英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しました。 その他、『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』や『ボーンズ』などに出演しています。
チーフ / ウィル・サンプソン
精神病棟にいるネイティブアメリカンの酋長の息子。耳が聞こえず、喋れないフリをしている。
ウィル・サンプソンは、実際にネイティブ・アメリカンであり、マスコギー族の出身です。 本作以降も、ネイティブ・アメリカン役で多くの作品に出演しました。
映画『カッコーの巣の上で』のあらすじと結末
マクマーフィの登場
舞台は1963年9月のオレゴン州立精神病院。 刑務所暮らしを嫌ったマクマーフィは精神異常を装い、精神病棟へとやってきます。 そこは、ラチェッド婦長の厳しい管理の下、患者たちは自由のない生活を送っていました。 マクマーフィはそんな病院の体制に反発し、患者たちと共に自由を求めて行動を起こし始めます。
患者たちの変化
マクマーフィは、患者たちを海へ釣りに連れて行ったり、夜にパーティーを開いたり、様々な方法で病院の規則を破り、患者たちに自由を与えようとします。
初めは無気力だった患者たちも、マクマーフィの影響で徐々に心を開き、笑顔を見せるようになっていきます。 しかし、マクマーフィの行動はラチェッド婦長の怒りを買い、二人は対立を深めていきます。
悲劇的な結末
マクマーフィはチーフと共に病院からの脱走を計画します。 しかし計画実行の夜、マクマーフィはラチェッド婦長に逆らい、ロボトミー手術を受け廃人同様の姿になってしまいます。
その後、チーフはマクマーフィを窒息死させ、病院から脱走します。
まとめ
『カッコーの巣の上で』は、自由を求めるマクマーフィと、秩序を重んじるラチェッド婦長の対立を描いた作品です。 マクマーフィは患者たちに自由を与えようとしますが、最後は悲劇的な結末を迎えます。 しかし、マクマーフィの行動はチーフに希望を与え、彼は自由を得ることができました。 社会の不条理や、人間の尊厳について考えさせられる、深いテーマを持った作品です。
