『カールじいさんの空飛ぶ家』は、2009年に公開されたピクサー・アニメーション・スタジオ製作のアニメーション映画です。 愛する妻との約束を果たすため、そして新しい冒険を求めて、無数の風船で家ごと空を飛ぶという、奇想天外で心温まる物語です。この記事では、映画『カールじいさんの空飛ぶ家』のネタバレを含む詳細なあらすじ、登場人物、映画の概要などを解説していきます。
『カールじいさんの空飛ぶ家』のネタバレ!
カールじいさんは、亡くなった妻エリーとの約束の地、南米の“パラダイスの滝”を目指し、無数の風船で家ごと空を飛び立ちます。 旅の途中で出会った少年ラッセル、犬のダグ、幻の鳥ケビンと共に、冒険と危険に満ちた旅を繰り広げます。 やがて彼らは、カールの憧れの冒険家マンツと対峙することに。
マンツはケビンを捕獲しようと執拗に追いかけ、カールたちはケビンを守るために奮闘します。 最終的にカールは、エリーとの思い出の詰まった家を犠牲にして、ラッセルとケビンを救い出します。
そして、新しい家族となったラッセルやダグと共に、新たな人生を歩み始めます。
映画『カールじいさんの空飛ぶ家』の概要
ピクサーの長編アニメーション映画10作目として製作された本作は、世界中で大ヒットを記録し、アカデミー賞長編アニメ映画賞、作曲賞を受賞しました。
- 監督:ピート・ドクター
- 脚本:ボブ・ピーターソン、ピート・ドクター
- 日本公開日:2009年12月5日
- 上映時間:103分
『カールじいさんの空飛ぶ家』の登場人物
カール・フレドリクセン(声:エドワード・アズナー)
78歳の頑固な老人。 少年時代にエリーと出会い、結婚。 エリーを亡くした後、彼女との約束の地“パラダイスの滝”へ行くため、家を風船で飛ばして冒険の旅に出る。 エドワード・アズナーは、アメリカ合衆国の俳優。『メリー・タイラー・ムーア・ショー』、『リッチマン・プアマン』など、多くの映画やテレビドラマに出演。
ラッセル・キム(声:ジョーダン・ナガイ)
太っちょでおしゃべりな8歳の少年。 ボーイスカウトで、お年寄りのお手伝いバッジを獲得するため、カールの家にやってくる。 ジョーダン・ナガイは、アメリカ合衆国の子役出身の俳優。
チャールズ・F・マンツ(声:クリストファー・プラマー)
かつて有名な冒険家だったが、幻の鳥の発見を捏造したとして信用を失墜。 汚名を晴らすため、幻の鳥を探し続けている。 クリストファー・プラマーは、カナダ出身の俳優。『サウンド・オブ・ミュージック』、『インサイダー』、『ビギナーズ』など、数々の名作に出演。
ダグ(声:ボブ・ピーターソン)
マンツの飼い犬の一匹。 おバカだが人懐っこく、カールになつく。 特殊な首輪で人間の言葉を話すことができる。 ボブ・ピーターソンは、アメリカ合衆国の声優、アニメーター、脚本家。ピクサー作品に多数参加し、『ファインディング・ニモ』、『モンスターズ・インク』などのキャラクターの声も担当。
ケビン(声:ピート・ドクター)
マンツが探し求める幻の鳥。 ラッセルと仲良くなり、彼を慕って行動を共にする。 ピート・ドクターは、アメリカ合衆国のアニメーション監督、脚本家、声優。ピクサー作品の中核人物として、『モンスターズ・インク』、『インサイド・ヘッド』などの監督も務めている。
『カールじいさんの空飛ぶ家』のあらすじと結末
カールとエリーの出会い
少年時代のカールは、冒険家チャールズ・マンツに憧れていました。 ある日、彼は近所の空き家で、エリーという活発な少女と出会います。 二人は意気投合し、いつか南米にある“パラダイスの滝”へ行くことを約束します。
結婚とエリーとの別れ
その後、カールとエリーは結婚し、思い出の詰まった空き家を買い取って、幸せな日々を送ります。 しかし、子供を授かることはありませんでした。 年老いても仲睦まじく暮らしていた二人でしたが、エリーは病に倒れ、先立ってしまうのでした。
空飛ぶ家
78歳になったカールは、エリーとの思い出の家に一人で住んでいました。 再開発のため、家を立ち退かなければならなくなったカールは、エリーとの約束を果たすため、大量の風船を使って家ごと“パラダイスの滝”を目指して空へ飛び立ちます。
ラッセルとの出会い
空飛ぶ家に、ボーイスカウトの少年ラッセルが偶然乗り込んでいたことから、カールの冒険は思わぬ展開を迎えます。 カールはラッセルを厄介に思いますが、次第に彼との絆を深めていきます。
マンツとの対立
“パラダイスの滝”付近で、カールたちは幻の鳥ケビンと出会います。 しかし、ケビンはカールの憧れの冒険家マンツに狙われていました。 マンツは、かつて捏造とされた幻の鳥の発見を証明するために、ケビンを生け捕りにしようとします。
ケビンを救うための戦い
カールはラッセルと共に、ケビンをマンツから守るために奮闘します。 しかし、マンツは執拗にケビンを追いかけ、カールたちは窮地に追い込まれます。
別れと新たな始まり
カールは、エリーとの思い出の詰まった家を犠牲にして、ラッセルとケビンを救い出します。 そして、マンツは飛行船から落下し、姿を消します。 カールは、ラッセルやダグと共に、マンツの飛行船でアメリカへ帰ります。 ラッセルのボーイスカウトの授賞式では、父親が来られなかったラッセルの代わりに、カールが彼にバッジを授与します。 その後、カールはラッセルやダグ、そしてマンツの飼い犬たちと共に、新たな人生を歩み始めます。
まとめ
『カールじいさんの空飛ぶ家』は、愛する妻との約束を果たすため、そして新しい冒険を求めて、無数の風船で家ごと空を飛ぶという、奇想天外で心温まる物語です。 人生における喪失と再生、そして新たな出会いと家族の温かさを描いた感動作であり、子供から大人まで楽しめる作品です。