2016年公開のアニメーション映画「君の名は。」は、新海誠監督による作品です。糸守町に住む女子高生・宮水三葉と東京に住む男子高生・立花瀧の体が入れ替わる不思議な現象を通して、二人の心の距離が縮まっていく様子を描いた青春ラブストーリーです。美しい映像とRADWIMPSの音楽、そして感動的なストーリーが話題を呼び、興行収入は250億円を突破し、社会現象となりました。
君の名は。のネタバレ!
東京に住む男子高校生・立花瀧と、糸守町に住む女子高生・宮水三葉は、週に2~3回の頻度で体が入れ替わるという不思議な現象を経験します。二人はスマホのメモなどを介してコミュニケーションをとり、次第に惹かれ合っていきます。しかし、ある日突然入れ替わりは止まってしまい、瀧は三葉に会うため糸守町へ向かいます。そこで瀧は、3年前に糸守町がティアマト彗星の破片落下によって壊滅し、三葉も亡くなっていたという衝撃の事実を知ります。瀧は三葉を救うため、過去に戻って町の人々を避難させようと奔走します。そして、黄昏時という特別な時間に、二人は奇跡的に再会を果たします。最後は、数年後、東京で再会を果たし、「君の名は?」と互いに問いかけながら物語は幕を閉じます。
君の名は。の登場人物
立花 瀧(たちばな たき)(声:神木 隆之介)
主人公。東京四ツ谷に住む男子高校生。 建築や美術に興味があり、カフェでアルバイトをしています。
神木隆之介は、子役時代から活躍する実力派俳優です。主な出演作品に、映画『桐島、部活やめるってよ』『バクマン。』『3月のライオン』、ドラマ『SPEC』『家族ゲーム』などがあります。
宮水 三葉(みやみず みつは)(声:上白石 萌音)
ヒロイン。岐阜県糸守町に住む女子高生。 家系が代々宮水神社の神主を務めており、自身も巫女として活動しています。
上白石萌音は、歌手や女優として幅広く活躍しています。主な出演作品に、映画『舞妓はレディ』、ドラマ『夜行観覧車』『恋はつづくよどこまでも』などがあります。
奥寺 ミキ(声:長澤 まさみ)
瀧のアルバイト先の先輩。 美人ですが、少し毒舌なところがあります。瀧は彼女に想いを寄せています。
長澤まさみは、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』『海街diary』『キングダム』など、数々の話題作に出演する人気女優です。
藤井 司(声:島﨑 信長)
瀧の親友。 メガネをかけている少しお調子者な性格です。
島﨑信長は、人気声優です。主な出演作品に、アニメ『ダイヤのA』『Free!』『ソードアート・オンライン』などがあります。
宮水 一葉(声:市原悦子)
三葉の祖母。 宮水神社の神主を務めており、三葉と四葉に口噛み酒の作り方や組紐などの伝統的な風習を伝えています。
市原悦子 は、2019年に亡くなるまで、女優として多くの映画やドラマ、舞台に出演しました。
宮水 四葉(声:谷花音)
三葉の妹。 小学生。
谷花音は、子役として活躍しています。主な出演作品に、ドラマ『名前をなくした女神』『美しい隣人』などがあります。
君の名は。のストーリー
物語の始まり
東京で暮らす男子高校生・立花瀧と、岐阜県糸守町に住む女子高生・宮水三葉は、ある日突然、お互いの体が入れ替わるという不思議な現象を経験します。最初は夢だと思い込んでいましたが、周囲の人々の反応から、実際に体が入れ替わっていることを確信します。
入れ替わりに翻弄される日々
二人はスマホのメモ機能を使って、お互いの生活を報告し合い、入れ替わりにも徐々に慣れていきます。瀧は三葉の体で、三葉の友人たちと交流したり、糸守町の美しい自然に触れたりします。一方、三葉は瀧の体で、東京の街を探索したり、瀧のアルバイト先のカフェで働いたりします。
想いが芽生え始める
入れ替わりを通して、瀧と三葉はお互いのことを深く理解し、次第に惹かれ合っていきます。瀧は、三葉の優しさや純粋さに触れ、都会での生活に疲れていた心を癒やされます。三葉は、瀧の積極性や行動力に刺激を受け、閉鎖的な糸守町での生活に変化を求めるようになります。
入れ替わりの終わりと糸守町への旅
しかし、ある日を境に、瀧と三葉の入れ替わりは突然止まってしまいます。瀧は三葉に会いたい一心で、入れ替わっていた時に見た風景を頼りに、糸守町を探し始めます。友人と共に糸守町に辿り着いた瀧ですが、そこで衝撃の事実を知ります。3年前、ティアマト彗星の破片が糸守町に落下し、町は壊滅、三葉も犠牲になっていたのです。
過去へのタイムスリップと運命を変える戦い
瀧は三葉を救うため、彼女が生きていた過去へタイムスリップすることを決意します。三葉の体で過去に戻った瀧は、町の人々に彗星落下を警告し、避難させようと奔走します。しかし、町長の三葉の父親は、瀧の言葉を信じようとせず、避難計画は難航します。
黄昏時での再会と消えゆく記憶
諦めかけた瀧の前に、黄昏時という、この世のものではないものと出会える特別な時間に、三葉が現れます。二人は再会を果たし、互いの名前を忘れないように、手に書き記そうとしますが、黄昏時が終わり、二人は再び別々の時間軸へと引き戻されてしまいます。
東京での再会と「君の名は?」
それから5年後、瀧は就職活動中で、三葉は東京で暮らしていました。二人はお互いのことを忘れかけていましたが、心の奥底では、何か大切なものを失ったような、空虚な気持ちを抱えていました。そして、運命的な再会を果たします。電車の中で偶然見かけた相手が、探し求めていた人物だと直感した二人は、互いに駆け寄り、涙ながらに「君の名は?」と問いかけるのでした。
まとめ
「君の名は。」は、美しい映像と音楽、そして感動的なストーリーが一体となった、忘れられない作品です。入れ替わりという不思議な現象を通して描かれる、瀧と三葉の心の成長、そして運命に翻弄されながらも、互いを求め合う姿は、多くの観客の心を打ちました。ラストシーンの余韻は長く残り、観るたびに新しい発見を与えてくれる作品です。